この絵には、こんな出来事がありました |
◎ ◎ 10数年ぶりに我家に訪れた親戚の人がこの絵を見て お隣りの家で飼われていたネコとそっくりだと言われ 内容を聞いているうちに この絵が出逢いの不思議さを込めて 出来あがっていたような気がしました そういうことならお隣りの人に差し上げてくださいと話しが進み のちほど御礼のお手紙が私の所に届きました お名前は岐阜市内のO・Sさんとさせて頂きます。 前略 今年1月で娘の十七回忌の法要を済ませました。 兆度17年前の3月頃でしょうか、真っ白な可愛い子猫が私の前に表れました。 娘の死をまだ認める事さえ出来ない状態の中で魂だけは永遠に続くもの決して死なないものと 信じ続けようと思い定めました。 子猫は”魂”の字を取り「タマ」と名前をつけました。 タマは布団の中で涙にくれる私のそばで私が寝付くまで一緒に寝たふりをしてじっと抱かれていてくれました。 やんちゃで、わんぱくで元気な賢い子猫でした。 大人になった”タマ”は凛として美しい猫に成長しました。 先日はお隣りの御夫婦から頂いた白猫”タマ”の絵そのものの姿でした。 思わずあっ「タマ」と叫び声をあげてしまいました。 娘の代わりの様に過ごして十数年晩年を迎えたタマは鼻の所にガンが出来鼻の中程まで骨が溶け歯は抜け 落ちてしまい片目はみえなくなるような状況になってしまい最後は餌すら自分で食べれなくなってしまった状態 でしたが、自分の置かれた定めの中でただただじっとそれを認める様に日々が過ぎましたが18年8月21日 曇りの朝餌を食べさせてもらい傷口をお湯できれいにふいてもらった後、私の顔を一度見返えして家を出て 行きました。・・・・・ それが最後の姿です。 後はどれだけさがしてもさがしても亡骸は見つかりませんでした。私の「タマ」は亡くなりましたそして魂までも 無くなってしまったような気持ちで・・・・・。 神様は”人間に忘れてしまう”と言う有り難いことを与えて下さったものだと思っていました。 そんな思いの中お隣り御夫婦の手で三年後に”タマ”の肖像画に巡り合う嬉こびに巡り合う事が出来ました。 あの凛としたタマちゃんそのものです。 まるで極楽で私を見つめる様な姿できらきら光る夜空の下で赤い花白い花にかこまれて・・・・・。 涙が流れてしかたがありませんでした。 ”タマ”ちゃんの絵有難う御座居ます。遠慮なくタマちゃんの絵を頂きます。 この絵を見ながら娘の魂までつながっている様な気持ちです。絵画は永遠に生き続けます。 この出来事を偶然か必然か解りませんが神様に手を合わせ心から感謝をしています。 直接何も御恩返しはできませんが私も微力ですが回りの人に嬉こばれる様な生き方をしなければならない と改らためて考えさせられている今日この頃です。 桜の花が咲き始めた今日”タマ”が帰ってきた喜びに浸っています。本当に有難うございました。 早々 北川順一様 平成21年3月28日 O・Sより |